榎木孝明

ENOKI TAKAAKI

俳優・画家

1956年生まれ。武蔵野美術大学デザイン科に学んだのち、劇団四季に入団。1981年『オンディーヌ』で初主演。1983年劇団四季を退団し、翌年のNHK連続テレビ小説『ロマンス』の主演でテレビデビュー。映画『天と地と』、プロデュース主演映画『半次郎』、テレビ『浅見光彦シリーズ』、NHK大河ドラマ、舞台などで活躍。旅と絵を好み、世界の風景を描き続けている。

榎木孝明オフィシャルサイト

 

読者の皆様へ

 

 絵を描くことは、いつの間にか、私にとって息をするのと同じように“日常のこと”になっている。けれども若い頃の私は、東京の風景を描かなかった。なぜなら東京は、私にとって無味乾燥な印象で、仕事の場ではあっても、絵の対象となる町ではなかったからだ。
 ところが何度目かのインド旅行中に、ある心境の変化があって、ひと月ぶりに帰国した私の目に東京が今までと違って、輝いた景色に映ったのだった。おそらく心が俯瞰の目になって、宇宙から地球を見ることを知ったのだと思う。その目で見た東京は、ビルでさえ、人間ががんばって創った自然の一部のように思えて、いとおしさを感じるのだった。それ以来、東京のいろいろな景色を描き続けている。
 今回、私にとって身近な東京と近郊のスケッチを、1冊にまとめてみた。きっとこの東京と同じように、ほかの国ほかの町にも、それぞれに輝いた景色が広がっているのだろうなあ、と思いながら。
 おそらくこの広い宇宙で、一番美しい星は、この地球なのだと思う(私はまだ、宇宙の他の星には行ったことはないが)。その美しい地を汚したり、同じ住人同士で傷つけ合ったりすることのおろかさを、私は絵を描き続けることで気づかされてきた。
 美しい星には、素直な心と、美しい心が良く似合う。そんな心で、この誌上散歩を楽しんでみてください。

(はじめに より)


Artfully Walking TOKYO & BEYOND

榎木孝明と歩く 関東の″日本らしさ”を感じる場所

榎木孝明 著

コルーチィ・ステラ 英訳

SANKAKUSHA デザイン

 ISBN 978-4-904402-07-8

B5判カラー72頁・アートカード付

本体価格 2,000円

 

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【ギャラリー紹介】

著者の絵画が展示されています。

アートスペース クオーレ

東京都渋谷区上原1-35-7 KUDOビル1階

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西美の杜美術館「榎木孝明水彩画館」

北海道上川郡美瑛町字ルベシベ第二

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榎木孝明美術館

大分県玖珠郡九重町田野1712-707

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榎木孝明アートカフェ「ギャラリーひしかり」

鹿児島県伊佐市菱刈川北2876-1